セシウムが粉ミルクから検出される。明治の粉ミルク「明治ステップ」から、最大で1キログラム当たり30・8ベクレルの放射性セシウムが検出された。
詳しい混入経緯は不明だが、東京電力福島第1原発事故に伴うものらしい。明治は約40万缶を対象に、無償交換する方針。
国が定める粉ミルクの暫定基準値(1キログラム当たり200ベクレル)は下回っている。
乳児は大人より放射性物質の影響を受けやすいとされ、厚労省は近く新たに「乳児用食品」の基準値を設定する方針を決めている。
明治によると、セシウムが検出されたのは賞味期限が平成24年10月4日、同21日、同22日、同24日の製品。日付は缶の底に記されている。
粉ミルクメーカー各社の対応
森永乳業(工場・東京都東大和市)は「自社の精密測定器で月に1回以上検査しているが、これまで不検出が続いている」とし、当面は現時点の検査態勢を維持する構え。
粉ミルク森永
和光堂(工場・栃木県さくら市)は「精密測定器や簡易検査キットで数日おきにサンプル検査しているが、検出されたことはない」
粉ミルク 和光堂
雪印メグミルクは、製造を関連会社ビーンスターク・スノー(工場・群馬県大泉町)に委託しており、「7月に1度商品を検査したが、不検出だった」
雪印メグミルク